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 大切な大切な、広谷順子さんが、天国に旅立たれました。

 会いに行く予定の日、朝早く、旅立ってしまいました。

 私は、ご病気のことをずっと知っていて、希望をもちながらも、少し覚悟していました。

 それでも。何かのきっかけでスイッチが入ると、何をしていても、どこにいても、涙が止まらなくなる。

 とても強く、いつも笑顔で、泣き言一ついわず、日々を闘っていた広谷さん。

 数年前、ご病気で耳が聞こえにくくなって歌えなくなりました。

 あんなに音楽を愛している広谷さんから大切な歌を奪い、今度は、こんなに早く天国に呼んでしまうなんて。

 神様に対して腹がたって仕方ない。哀しみのもとは怒りだって、こんなに感じたのは初めてのことです。

 広谷さんは、私に曲を提供してくださり、コーラスをしてくださり、仮歌を歌ってくださっていました。

 譜面の読めない人間にとっては、仮歌はとても大切です。

 わからない言語で書かれた小説を、その世界観を的確な表現で翻訳して下さる感じ。

 仮メロや、ボーカロイドだと、この「世界観」ってなかなか伝わってこないものなのです(私には)。

 広谷さんは私の歌のお師匠さま。なのでいつもは「おっしょさん」と呼ばせていただいておりました。

 私は、広谷さんが歌ってくださった曲を何度も聴き、練習してレコーディングに臨みますが、広谷さんは、スタジオで譜面を渡されて、その場で素晴らしい歌を歌ってにっこり笑って帰っていく。

 なんで、一瞬にしてそんなことができるのだろう。

 何日も稽古して臨んでも、決して広谷さんの仮歌を超えることのできない私は、一度、聞いてみたことがあります。

 「なんで、そんな風に一瞬にして世界観を捉えて歌えるのですか?」

 すると、こう答えられました。

 「だって、メロディがそう言っているでしょう?」

 鳥肌が立ちました。素敵すぎる。

 この喪失感は一生消えないだろうけれど、広谷さんにいただいた音楽を

 大切に大切に歌うことが、私の精一杯やれることだと。

 そうすることによって、ずっと広谷順子さんを覚えていてもらえると思って

 歌っていこうと思います。
 

 
2020年1月4日(土) No.6359

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